[授業後006] Reading Explorer 2_Unit 6B
授業のふり返り解説。こちらにまとめたように。前回からはPart BでQuestantを活用しています。
グループ間の最も予想が分かれたのは、第7問(Which statement is a fact and not a theory?)でした。bを選んだグループはいなかったので、aとcが「事実」ではなく一つの(学)説だというところをつかみきれなかったのかなと思います。「事実」と「(学)説」の区別については、Unit 3のReading skillで扱いましたね。
第4段落を見ると、
Shark experts like Slimly hypothesize that great whites “attack” because they are actually curious animals that like to investigate things. They believe that it’s possible that great whites use their bite not just to kill and eat, but also to gather information. According to this idea, once a great white identifies what it is biting, it simply lets go. (underline added)
と、ホオジロザメが好奇心旺盛な生き物であることや、噛むのは情報収集のためでもあることが述べられており、それがまさにこのパッセージで伝えようとしていることなわけですが、いずれも仮説としてそう考えられているのだということが動詞から分かります。
Before You Readにもまとめられていましたが、前の段落の”It is thought that they often mistake a person for a seal or a sea lion−−a very tempting snack to a great white. … When attacking seals, great whites shoot up to the surface and bite with great force.”という部分に注目すると、アザラシやアシカはホオジロザメにとって非常に魅力的な捕食対象であり、襲う時はこんな風にする…と描かれているということは、それは「事実」として提示されているということです。
もう一問、予想が分かれたのは第3問(According to the author, it is difficult to understand why great whites …)で、続くのは”kill humans”なのか”often let humans escape”なのか、逆方向の選択肢がみなさんを迷わせたようです。確かにホオジロザメの力やその被害についても触れられているので、どちらの理解が難しいと言っているのか迷うところです。第2段落の後半に、
… With frightening jaws that hold around 300 teeth arranged in several rows, a great white could very easily kill a person. Yet, surprisingly, most great white victims live to tell the tale. Shark researchers are trying to comprehend the reasons great whites attack people, and why most of those people manage to escape a horrible death. (underline added)
とあります。”a great white could very easily kill a person,” “the reason great whites attack people”という部分だけ見ると、ホオジロザメが人を襲って殺してしまう理由と思ってしまいますが、その間の一文では、「だが驚くことに」という著者の評価を込めて、「ホオジロザメの被害を受けた者の大半が生き残ってその話を伝えている」と述べています。それは何故だろうということで、「そうした人々の大半が恐ろしい死を免れ得た理由」を研究者たちは理解しようとしているというわけです。
力の加減がわかるホオジロザメがいたら、イルカのように、もっと人間と仲良くやれるかもしれないのに…と思うとちょっと切ない話でした。