[お知らせ][研究] 日本教育行政学会55 課題研究Ⅰ
日本教育行政学会第55回大会(オンライン、10月2日〜10月4日)で、10月4日の課題研究Ⅰに登壇する機会をいただいた。
- 課題研究I「緊急事態に直面する教育行政・教育行政学の課題(1): 『全国一⻫休校』から見えたこと」
- 【司会】 高野 和子(明治大学)・勝野 正章(東京大学)
- 【報告者】
- 報告1: 中嶋 哲彦(愛知工業大学)「教育の地方自治と全国一⻫休校」
- 報告2: 亘理 陽一(静岡大学)「露わになったこと、見直されたこと、見過ごされていること: 教育方法学から見た『学びの保障』」
- 報告3: 末冨 芳(日本大学)「一斉休校と子ども・若者・家族: 誰が実態をとらえ支援したのか?」
本来であれば北海道大学で開催の予定で、母校に錦を飾るではないが、いつもの研究会などとくっつければ一石二鳥だと思って喜んで引き受けたのだが、オンライン開催となって札幌は遠い。
ともあれその告知と、発表要旨に載せられなかった参考文献を掲載する記事。
昨年度までは週に1回程度は小中高の授業見学の機会を得ており、本来であればそこでの観察や聞き取りに基づいて実態を記述していたはずだが、今年度は、要旨執筆時点で学校訪問自体3度に留まり、授業を直接見られたのは6月に1度のみである。それ故、休校期間および再開後の学校の実態について主として新聞報道等に依拠することを容赦願いたい。
(要旨: 発表要旨集録に掲載)
参考文献:
- 赤木 和重 (2018).『目からウロコ!驚愕と共感の自閉症スペクトラム入門』全障研出版部.
- 朝日新聞[1], 2020年5月26日朝刊, 「静岡)学校、一斉に再開 分散登校で、校内に活気」
- 朝日新聞[2], 2020年5月31日朝刊,「給食、黙々もぐもぐ 盛りつけは先生/主食は個包装のパンだけ」
- 朝日新聞[3], 2020年6月6日朝刊, 「子どもの学び、また家で?教科書の2割『授業外で』、文科省通知」
- 朝日新聞[4], 2020年6月30日朝刊, 「子どもへの制約、行き過ぎでは? 友だちできない新学期」
- 朝日新聞[5], 2020年7月12日朝刊, 「休校明け1カ月、教室訪ねると… 机の間隔42センチしか/『飛沫防止』で話し合いなし」
- 朝日新聞[6], 2020年8月31日朝刊, 「休校中の子の学び、学校は支えられた?実態把握へ、埼玉・福岡・千葉では調査」
- 朝日新聞[追加1], 2020年3月22日朝刊,「(GIGAスクール構想始動:上)PC1人1台、子どもの学び変わる」
- 朝日新聞[追加2], 2020年6月5日,「夏休み今年は短め」
- 朝日新聞[追加3], 2020年7月4日朝刊,「少人数学級実現向け提言」
- 朝日新聞[追加4], 2020年9月8日朝刊,「ICT授業、先生も学ぶ 来春のGIGAスクールに向け」
- 朝日新聞[追加5], 2020年9月19日,「休校中のオンライン教育 保護者の収入や学歴で格差」
- 中日新聞[1], 2020年5月17日, 「コロナ禍の教育 静岡大・亘理准教授に聞く」
- 中日新聞[2], 2020年8月1日朝刊, 「臨時休校・再開決定の経緯残さず 県教委」
- Davis, B., Sumara, D., & Luce-Kapler, R. (2015). Engaging minds: Cultures of education and practices of teaching (3rd Ed.). New York, NY: Routledge.
- 石井 英真(編) (近刊).『流行に踊る日本の教育』東洋館出版社.
- 行田 稔彦・船越 勝(編) (2020).『今だからこそ「子ども発」の学びを: バーチャルからリアルに』新評論.
- 子安 潤 (2020).「未来の教室の設計を変える」『教育』896, 36−43.
- 教育科学研究会(編)『教育』895.
- 教育科学研究会・中村(新井)清二・石垣雅也(編) (2020).『コロナ時代の教師のしごと』旬報社.
- 毎日新聞, 2020年6月2日朝刊, 「新型コロナ 学校再開 机1メートル間隔『子供戸惑う』先生、距離ピリピリ」
- 毎日新聞[追加1], 2020年4月11日, 「コロナ禍で文科相反省『オンライン教育進めておけば』」
- 毎日新聞[追加2], 2020年4月25日朝刊,「オンライン授業で教育格差は広がるのか 大都市で遅れる端末整備、双方向に障壁」
- 毎日新聞[追加3], 2020年9月8日,「少人数学級導入の検討促進で合意 教育再生実行会議、ポストコロナの小中高校」
- 毎日新聞[追加4], 2020年9月11日朝刊,「『全生徒にICT端末』わずか2% コロナで前倒しのGIGAス クール構想難航」
- 文部科学省, 2020年3月13日, 「新型コロナウイルス感染症対策のための小学校,中学校,高等学校及び特別支援学校等における一斉臨時休業に関するQ&Aの送付について」(3月13日時点)
- NHK ETV特集, 2020年4月18日, 「7人の小さき探究者: 変わりゆく世界の真ん中で」
- 佐貫 浩 (2020).「子どもの学びの本質に立ち帰る」『教育』896, 60−67.
- 佐藤 学 (2000).『「学び」から逃走する子どもたち』岩波書店.
- 髙橋 哲 (2020).「新型コロナウイルス臨時休業措置の教育法的検討(二): 学校再開後の子どもの『学びの保障』をめぐって」『季刊教育法』206, 1–8.
- 田中 千穂子 (2016).「心理臨床からみえてくる思春期の子どもたち: おとなたちにできること」佐藤 学・秋田 喜代美・志水 宏吉・小玉 重夫・北村 友人(編)『変容する子どもの関係』(pp. 157–183)岩波書店.
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