[雑感098][授業後022] 動画課題を通じた学生の変容
年始に、動画課題を通じて学生の変容をまざまざと観た、という話。
模擬授業のリレー単元6時間を12月中に無事に終え、半期30回4単位の授業もあと1回を残すのみ。模擬授業についての期末レポートを持ち寄って省察を深め、締め括る予定。
冬休みの長い北海道育ち故、「1月10日より前に授業をするのは人道に背く行為」いう感覚がある。成人式などを控えた2年生対象となればなおさら。ということで、年明け1回目は学期開始前からオンデマンドで計画した。その中の課題の一つで、9月末の最初の授業で動画を撮ってもらったので、そこからの成長がハッキリ見えれば学生にとっても私にとっても手応えを得やすい、ということで動画撮影を依頼。
9月末の第1週は全ての授業がオンライン授業と決まっていたので、下記の指示で授業中に活動を行い、(撮り直したいものは撮り直して)動画をFlipgridで提出してもらった。
Imagine you are an English language teacher, and this is the first time to meet the students in that school. Introduce yourself and send them some message as a new ELT within 3 minutes.
1. Review what you told in the first video you took in this course.2. Now, imagine you are an English language teacher in that school again, and this is the last lesson of the year in your class. Looking back the lessons so far, or expecting the students’ further learning in the next academic year, what message would you give to them? Send them some message within 3 to 5 minutes. Of course, you can decide the balance between English and Japanese.
授業者のねらい通りながら、提出された動画はどれも素晴らし過ぎてグッとくる。3ヶ月半の変容に見えるものには、9月末の緊張が解けてもともと持っていた力が発揮されたということもあるだろうし、実際の変容も英語科教育法だけによるものではなく、他の授業や、英語と第二外国語の授業のおかげが多分にあるだろう。それにしても成長著しい。
途中にもキャンパス棟を紹介する動画を撮影・編集してもらったり、Classroom Englishの課題などで動画を撮影はしているし、模擬授業のプレゼンテーションでも(学生自身の提案により)Flipgridが活用されたのだが、上記の教師としてのメッセージ課題の間隔がもう少し短かったり長かったりすると(間に挟まる授業のいくつかが無かったり、逆に加わったりしていると)今回観察できた変容はどうなるのかな、と興味は尽きない。
模擬授業の前にも各自に目標を立ててもらったが、動画中でそれぞれに語られた1年間の生徒たちの変容こそ、彼女らが授業を通じて生徒たちに期待する姿であり、それに資する授業をしたいと望むものだ。私の授業は、その理想のためにどの程度貢献できたかな…と沈思黙考する年始。