レビュー
[本093] ファニーハフ『おしゃべりな脳の研究』
後半、幻聴や脳神経科学的な議論になるとやや関心から離れたが、全体としては「へえ」、「ほう」と思うことが多く、興味深く読み進めた。
- チャールズ・ファニーハフ(柳沢 圭子(訳))(2022).『おしゃべりな脳の研究: 内言・聴声・対話的思考』みすず書房.
内言という概念は知っていても、著者が対話的・凝縮・他者・評価的に分類する内言の中身についてよく考えたことはなかったし、言語はコミュニケーションのために生まれたのか思考のために生まれたのかという議論についても、こういう形で頭の中での言葉使用(の研究方法)について詳しく語る文献には出会ってこなかったので。
watari
0