レビュー
[本104] 岸本『日本語のふしぎ発見!』
移動中の読み物。例が豊富で、毎回考察ポイントが明確な全24エッセイ。全く素人向けというよりは、ある程度言語学の概念に親しんでいる方が面白く読める文体や解説の抽象度だとは感じる。でも、ゆっくり読めば、高校生〜学部生にとっての言語学的思考の第一歩としてもいいのかな。語り口は優しいが、一気に読むとoverflowを起こしそうなので、少しずつ考えながら読むとよい。
- 岸本 秀樹(2021).『日本語のふしぎ発見!: 日常のことばに隠された秘密』教養検定会議.
直観の働く日本語はありがたいな、その面白さを引き出してくれる言語学者はいいなと思いながら読んでいたら、本書でも「インスタ映え」が出てきた。よほど言語学者に好まれる例らしい。
watari
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