レビュー
[本130] 勅使河原『「能力」の生きづらさをほぐす』

[本130] 勅使河原『「能力」の生きづらさをほぐす』

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界隈ではすでに話題になっている文献ではあるが、関係的能力観をさまざまに語るのかと思っていたら、中盤以降は、『測りすぎ』にも通じるような、人材開発業界(が開発・活用してきた「能力」測定)の内幕といった面持ちで、良い意味で裏切られて面白かった。

研究法やアセスメントを扱う授業の合間に読んでおくと良さそう。あるいは就活前後の学生に。

やりとりも軽妙で軽く読めてしまうが、現実の著者の状況を思うと軽々には読めない。静かに波紋を残す一冊。

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