レビュー
[本159] 岡本『いま世界の哲学者が考えていること』

[本159] 岡本『いま世界の哲学者が考えていること』

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箸休め的な読み物。2016年の文献に第7章(リベラル・デモクラシーは終わるのか)を加えた増補版。

ピケティの『資本とイデオロギー』の訳書が出たのはこの文庫版よりも後だが、第4章(資本主義は21世紀でも通用するのか)で「ピケティ現象」と呼ばれている『21世紀の資本』は「一大ブーム」となったのに、『資本とイデオロギー』がそうなっていないのはなぜなのかを考える。本書に求めることではないかもしれないが、近い時期に東浩紀や柄谷行人を読んでいたこともあって、取り上げた論者に対するもっと評価が欲しくなってしまった。

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