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[雑感130] またわからなくなる、そんな

[雑感130] またわからなくなる、そんな

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先日ある学校で「個別最適」をめぐってお話しする機会があって、あれこれ議論している中である先生が「最近、何が『いい授業』なのか分からなくなってて、授業に行くのがこわいんですよ正直」とこぼした。初任の先生とかではなく、帯同した学生たちからすれば実力バリバリの、ザ先輩同僚でいて欲しい先生。

なるほど、前任校まででほぼ確実にひと通りの「良い授業」ができるようになって、自他共に認める実力者だろうに、ここでそれが一回壊されるのか、ここはそういう力を持った環境で、それを同僚と共有して一緒に悩める環境なのか、素晴らしいなと感じ入った。

さらに、その後で校長室に戻った際、校長先生が満面の笑みで「〇〇先生いいですねえ。自分も何度かああいうことがあったけど、うらやましい。自分ももっとがんばらなきゃ」と言っていてシビれた。「よくよく考えるとわからない」をembraceできれば、本当に汲み尽くせず、人生を捧げるに足る仕事なのだということを教えてもらった。

「『わかった気がする』を何層にも積み重ねて」、またわからなくなる(ことを慶べるなら嬉しい)、そんな、青い春という名のダンス(back number)。なるほど教職とは「青春」だったか。

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