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[本178] 岸『学力は「ごめんなさい」にあらわれる』

[本178] 岸『学力は「ごめんなさい」にあらわれる』

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書名は第1章の内容で、ややインパクトねらいの感はあり、全体にステレオティピカルなのが気にはなるものの、総じて言えば読める。「聞くこと」や「解くこと」の内容は、かつてで言えば大西忠治や今泉博、あるいは佐伯胖の文献を通じて触れてきたことと重なると言えなくもない。

教員よりは保護者や学校外の関係者向けかなあと思わなくもないが、私の知らないところでこの辺の子ども理解から苦労している先生の実態があるかもしれないので、目次を見て自分の認識に全く含まれていないことがあれば、先生になる前に、あるいは初任研辺りの軽めの読み物には良いかもしれない。

「読むこと」「解くこと」の章などは、テスティング・アセスメントの議論の入り口にもできるだろう。

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