レビュー
[レビュー088] アルヴェッソン&サンドバーグ『面白くて刺激的な論文のためのリサーチ・クエスチョンの作り方と育て方』
- マッツ・アルヴェッソン&ヨルゲン・サンドバーグ(佐藤 郁哉(訳))(2023).『面白くて刺激的な論文のためのリサーチ・クエスチョンの作り方と育て方: 論文刊行ゲームを超えて』白桃書房.
タイトルや表紙の印象から想像するよりは難しめで、納得して読み進めるには社会科学の知識がある程度要求される。
「なぜ、面白い理論の構築にとって逆効果でしかないギャップ・スポッティング的アプローチが支配的になっているのか?」等、章節の題は興味を引くし、示されているそれなりに分類も示唆に富むが、各自の分野・領域の具体的な論文に当てはめながら読書会などをしないと味わいはそこそこという感じ。
- トーマス・S・マラニー&クリストファー・レア(安原 和見(訳))(2023).『リサーチのはじめかた: 「きみの問い」を見つけ、育て、伝える方法』筑摩書房.
は学部生・修士課程の院生にも十分薦められるが、こちらはある程度経験を重ねた研究者向け。メソ犬あたりでみんなで読んでも面白いかもしれない。
watari
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