TED recommendations to students 2015

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英語学習法Ⅰ」の課題として,TED: Ideas worth spreadingの動画を自由に視聴し,先生として生徒に紹介したいと思うものについて,「内容紹介」と「印象的な英語表現」,およびそれを取り上げた理由をまとめてもらいました。

その際,参考資料として昨年度までの同科目同課題ページおよび広島大学・柳瀬陽介先生が管理する「英語動画で高度な英語説明力をつけよう!」を紹介し,自由に参照してよいこととしています。

以下,提出された順に紹介します(同じ動画がお薦めされた場合は,先に紹介してくれた人のところに別の推薦者の紹介文も掲載しています)。

追記(2015/07/08): 上で柳瀬先生のサイトを紹介していますが、現在この動画紹介集は共同管理による「広大教英生がお薦めする英語動画集」として活動の幅をますます広げているとのこと。ご参照ください。

A powerful poem about what it feels like to be stranger (Lee Mokobe) by YS

内容紹介:

今現代を生きる私たちは性同一性障害をどう考えているだろうか。最近は、海外でも同性婚を認める国が増え、国内でもニューハーフのタレントが多く活躍している。つまり、性同一性障害や、同性愛の理解が進んできているのだ。しかし、まだ自分のことを周りが受け入れてくれず苦しんでいる人もいる。そのひとりがLeeさんである。彼女は女として生まれたが、男として生きることを決心する。母は自分のことを認めてくれた。初めは恥じらいがあったが母が認めてくれたことに安堵を覚えた。だが、それもつかの間、叔母たちは彼女に合わなくなった。学校の友達も自分が気づかないような名前を付けて馬鹿にした。彼女は心を閉ざし、「自分は幽霊と一緒だ」と表現している。自分は笑いもので、誰も人間だと思ってくれない、最高のアトラクションなのだと語った。学校の友達は自分の見方をしたら、次にいじめられるのが怖くて近づいてこない。「困っているのは親よりも性同一性障害の子供たちなのだ!」そう述べたLeeさんはMaybeと繰り返しながら神に男になれることを願ってスピーチを終えた。

印象的な英語表現:

  • My prayers are now getting stuck in my throat. Maybe I am finally fixed, maybe I just don’t care, maybe God finally listened to my prayers.
    • 私の祈りの数々が今私の喉につかえています。おそらく私は直してもらえる。おそらく心配なんていらない。おそらく神様は私の祈りをきいてくれる。

取り上げた理由:

今回の課題は先生が生徒に紹介するという設定だったため、話し手が子供で、同じような年代のマイノリティの子供が苦しんでいるということを理解してもらうのにLeeさんのスピーチは良いと思ったからだ。もしも性同一性障害を持っている子がいたら、おそらくそのことを言いづらい状況にあると思う。しかし、Leeさんの姿を見たら、本当の自分を表現する勇気がわくのではないかと思った。さらに、実際にスピーチしているLeeさんは堂々としていて、世界にはこのような立派な態度で話せる子がいるのだということを知る機会にも良いと思った。

Gayle Tzemach Lemmon: Meet the women fighting on the front lines of an America war by AN

内容紹介:

以前アメリカでは女性による戦闘禁止令があった。しかし2011年のある日、女性が特別軍事行動の軍人としてアフガニスタンに送られ、戦争を終わらせる手助けをした。この日を境に女性も男性に負けず軍人として活躍することができるのだと証明された。この動画では活躍した女性達を中心に多くの名前が取り上げられている。その中で女性が差別を受けていた話、女性にとって不利益となることがあった現実を丁寧に述べている。そしてそのよう状況にあっても勇敢に立ち向かっていく女性達の姿があることを述べている。後半は軍人として活躍した姉妹の話を取り上げながら女性もヒーロー(正義の味方)になることができるのだと私たちに訴えている。

印象的な英語表現:

  • On this life and death battlefield they never forgot that being female may have brought them to the front lines, but being a soldier is what would prove themselves there.
    • このような生き方や命取りの戦場の上で女性であることにより前線に立つことができたのではないかということを決して忘れてはいない、だが彼女達が軍人であることによりその存在は証明されている。

取り上げた理由:

私は様々な動画を拝見しましたが、この動画の内容が最も興味を持つことができ、拝見することができたからです。最近では女性が社会で活躍している場が増えています。その中でも軍人として体を張って国を守っている女性達はとてもすごいなと思いました。私は軍人としてではありませんが、社会をもっと盛り上げられるような人材になりたいとこの動画を通して思いました。

「難しい選択の仕方」ルース・チャン by NH

内容紹介:

私たちは人生で難しい選択をする場面に直面することはたくさんある。例えばどちらの職業を選ぶか、別れるべきか結婚するべきか、田舎と都会のどちらに住むか、などである。このような重要な決断は難しく、ある選択はある面では良いが、もう一方の選択では別の面が良いというように総合的にどちらがいいか決められない。私たちが大切にしている喜びや愛情などの価値が数値化できるものではないように、選択肢も「良い・悪い・同じ」の3つのみでは考えられない。選択肢は「互角」なのである。どれも同じ価値のレベルにあるからこそ選択が難しいのだ。選択をする際は最も安全な道を行くのではなく、自分で理由を作り出しその選択の価値に値する人間に自分を変えていくのである。自分がどこに主体性を置くか、自分が何を目指すのかを考えて難しい選択をすることでなりたい自分になるのである。難しい選択の局面でこそ私たちが本来持っている個性を生かした人物になるための理由を自分で作りだすことができるから、難しい選択は不幸ではなくありがたい幸運なのだ。

印象的な英語表現:

  • When we create reasons for ourselves to become this kind of person rather than that, we wholeheartedly become the people that we are.
    • 自分はあのタイプではなくてこのタイプの人間になると決めその理由を自分で作ると、私たちは真の意味で本来の自分になるのです。
  • Instead of looking for reasons out there, we should be looking for reasons in here.
    • 外にある理由を探すのではなく、自分の内にある理由を探すのです。

取り上げた理由:

私たちが日々生活していく中で、小さなことから大きな難しいことまで決断をする機会はたくさんあります。これから色々なことを決める時に自分の意志で決められるようになるためにも、生徒たちにその選択をする理由は自分で作り出せる、ということを知っておいてもらいたいからです。子供は、大人の言うことが正しいと思ったり、自分の周りの人たちと同じような決断をした方が安全なのではないかと考えたりすることが多いと思うので、そうではなくて自分はどうしたいのか、自分はどんな人間になりたいのかを自分自身で考えてもらいたいと感じました。

8 secrets of success (Richard St. John) by SM

内容紹介:

私は今回、8 secrets of success by Richard St, Johnという動画を視聴した。この話の内容は貧しい女の子が飛行機に座っていて、その子が成功する秘訣をリチャードさんに聞き、リチャードさんがそれに答えたものをスピーチにしている、といったものだ。

リチャードさんは成功の秘訣を簡単な英単語で紹介していた。合わせて8つの単語が紹介されていたが、私は、focusという単語に一番ひかれた。focusという単語は、名詞としては、焦点、(興味や活動などの)中心、などといった意味を持ち、動詞としては焦点を合わせる、(…を)重点的に扱うといった意味がある。

私はこの単語を通して、生徒たちに勉強も部活もそれぞれにある一つの目標を定めてそれに向かって一直線に突き進んでほしい、という事を伝えたい。また、この単語は自分が興味、関心のある事柄について注目していくという意味合いを持つので、何かを続けようとしたり、新しく何かを始めるときは興味関心のあるところから取り掛かるべきだ、という事も伝えていきたい。

余分なことに手を出さず、自分の思い描くものをフォーカシングしていくことが大切だという事をリチャードさんは伝えたかったのだろう。

取り上げた理由:

この動画を選んだ理由として、成功する秘訣をこの動画を通して伝えることで自分の生徒に努力することの大切さを知ってもらったり、この動画を見て少しでも勉強や部活など、目の前にあるやるべきことを前向きな気持ちで新たな気持ちで行っていく、あるいは継続していくきっかけになればと考えたからだ。

印象的な英語表現:

  • I think it all has to do with focusing yourself to one thing.

私は中学生のときから静岡大学で勉強したいと考えていた。そのため静岡大学について詳しく調べたりして、合格という一つの目標に向かって突き進むことができたし無事合格することができた。私はfocusすることを繰り返すことで目標を達成することができたのだ。

生徒には自分の大学受験の経験も交えて説明していきたいと考えた。

8 secrets of success (Richard St. John) by YS

内容紹介:

この話の内容は、語り手であるリチャード・ジョンさん自身が発見した「成功するための8つの秘密」についてだ。冒頭に、彼がこの秘密について考えるきっかけになった出来事を話している。彼はある日、飛行機で隣に座っていた見知らぬ少女と話をしていた。その少女は貧しい生活をしていたため、彼が成功者だと何となく気づいた。そして、彼女は彼に「成功の秘訣はなに?」と尋ねた。しかし、彼はそこでなにも答えることが出来なかった。そこから、彼は「成功の秘訣」を追い求めて、成功者の集まりであるTEDのメンバーに話を聞いてまわったのだ。そこで彼が発見した「8つの成功の秘訣」とは

  1. 情熱をもつ
  2. 一生懸命働く
  3. 集中する
  4. 自分を励まし突き進む
  5. 新しいアイデア
  6. 改善していく
  7. 誰かの役に立つことを
  8. 忍耐力

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この8つである。そしてこの8つは決して一方方向ではない。失敗しても、何度も成功のチャンスはまわってくるのだ

印象的な英語表現:

  • “What leads to success?” I felt badly, because I couldn’t give her a good answer.
    • 「どうしたら成功できるの?」 でも僕は答えられず申し訳なくなりました。
  • You can’t serve yourself; you’ve got to serve others something of value. Becausethat’s the way people really get rich.
    • 自分の役に立つというのは無理だから他人の役に立つ何かを与えましょう。それが唯一大金持ちになれる方法です。

取り上げた理由:

私は成功の秘訣についてこれまで詳しく知らなかった。だから、彼が提示している8つの法則がある、そしてそれは常に巡回していることがわかり、新たな発見が出来た。しかし成功をつかむチャンスは自然とまわってくるのではなく、自らがアクションをおこしたときにチャンスが生まれる。これからは待っているだけ
でなく、自らチャレンジしていきたいと思った。

The danger of hiding who you are (Morgana Bailey)  by OH

内容紹介:

この動画でスピーチをしている女性、Morgana Baileyさんは大きな秘密を抱えていた。その秘密は、多くの人にとってはさほど大きな問題と感じないだろう。しかし彼女にとってその秘密は深刻で、彼女の人生を大きく左右させるものだった。そして彼女はこの場で、16年間秘密にしてきたことを勇敢に告白する。「I am a lesbian.」(私はレズビアンです)。 幼少時をアメリカで過ごした彼女は、周りの目を気にしない自由な子供だった。しかし、16年前、ロンドンにいたときに自分の変化に気づく。目立ちたくない、家にいたい。それは幼いころの彼女とは真反対だった。周りとは何かが違うと気づいた彼女は自分を隠すようになる。彼女は途中、『職場においてどれだけの数の同性愛者の方々が、自分が何者かを隠しているか』という統計を述べている。それと並行して、12年前に彼女が職場で経験したゲイへ偏見をもつ人々の話をする。彼女は、自分がゲイであることを隠すということは個人的・職業的・社会的な影響を及ぼすと考えカミングアウトすることを決めたのだ。そして「このカミングアウトによって、これまでの統計を変えるために、また自分は何か違うと感じている人々が職業面でも私生活でも満足できるように何でもできることを願っている」と最後に述べている。

印象的な英語表現:

  • There are more scary things inside than outside.
  • I just want to be known as Morgana, uniquely Morgana, but not “my lesbian friend Morgana,” or “my gay coworker Morgana.” Just Morgana.

取り上げた理由:

2015年6月26日、アメリカ連邦最高裁判所が同性婚は憲法上の権利であると認める判決を下し、それによりアメリカ全州で同性婚が認められることとなった。私はゲイである人々が昔から学校、裁判、街などで不当な扱いを受けてきたことをドラマや映画を通して知った。Morganaさんを含め多くの人が長い間偏見をもたれ、それでもLGBTという言葉とともに虹色の旗を掲げ戦い続けた結果が、今こうして歴史を動かしたのだ。このMorganaさんの勇気あるスピーチを見てもらい「自分を押し殺してはだめ。自分を受け入れ、そして相手を受け入れよう。」と子供たちに伝えたい。私は彼女のスピーチを聴き、彼女の願いを無駄にしたくないと思いこの動画を選んだ。

一歩大きく前進したアメリカ。まだ“ゲイ”をネタにして笑う日本。私ができることは彼女の願いを日本で伝えていくことだと思った。

My philosophy for a happy life (Sam Berns) by MH

内容紹介:

プロジェリア症候群という病を生まれつき持ちながら、懸命に、前向きに生きる17歳の少年のスピーチである。プロジェリアとは、世界全体で350人の子どもが発祥しているとても珍しい病気で、皮膚が硬化し、体重が増えず、成長が止まって、心臓疾患を引き起こしてしまうというものだ。

わたしが強く印象を受けた英語表現は、彼の言った「I have a very happy life」という言葉だ。文法的にさほど難しくなく、中学生でも理解できる内容だ。彼は、NPR(ナショナル・パブリック・ラジオ)の取材で、「我々が君のことで知っておくべき一番大切なことはなんですか」との質問にこう答えた。わたしは彼の前向きな言葉に深い感銘を抱いたので、この言葉を授業で取り上げたいと思った。

わたしが授業で取り扱いたいのは、彼の言葉だけではなく、むしろ彼の人生観である。プロジェリアによってもたらされた多くの困難はあるが、ほとんどの障害に打ち勝つことができると彼は言う。病を抱えながら、充実した毎日を過ごしている。もし自分が彼と同じ立場になったら、彼のように前向きに障害の多くある人生を楽しむことができるだろうか。彼は17歳で、生徒たちと年齢が近いので、身近に感じることができ、真剣に考えることができると思う。思春期の生徒に、彼の前向きな人生観を参考にしてもらいたいと感じ、このURLを取り上げた。自分も生徒たちと考えを深めたい。

彼はこのスピーチで3つの彼の哲学を紹介している。それは、1. Be OK with what you ultimately can’t do , because there is so much you CAN do, 2. Surround yourself with people you want to be around, 3. Keep moving forward の3つだ。自分が事故や病気でどこか不自由になった時や、身近な人に身体の不自由が生じた場合を仮定して、自分ならどう考え、どう行動するかをグループワークで意見交換しながら考えたい。彼がいつなんどきもくじけることのない不屈の精神を持っているわけではなく、くじけたりへこんだりする時もあるが、自分自身や周りの人たちの支えで道を切り開く姿勢を紹介したいと考える。

Clint Smith: How to raise a black son in America by YH

内容紹介:

私たちは幼い頃、両親からルールに従うように誰しも指導される。Clent Smithもそのルールに対して、多くの疑問を抱えながら幼少期を過ごしていた。それは、子どもにとって当然の行動である。しかし、彼は12歳の時、黒人であるがためのルールを父から教わることになる。それは、白人の友人と水鉄砲をして遊んでいるときだった。父は彼に、「悪いがお前は白人の友達と同じような行動はできないんだよ。」と伝える。それは銃社会であるアメリカにおいて、ただ生きてほしいメッセージ(ルール)であった。彼は黒人であるために多くのルールの中で生活しなければならなかった。

彼は、黒人の命は大切だと主張する。それは、黒人以外の命が大切ではないと言うのではなく、黒人がどんなに否定されたとしても恐怖を感じることなくこの世に存在する価値があるということだ。私たちは、新しい世界、全ての人が同じように生きていける世界を作ることができる。

印象的な英語表現:

  • No one can be authentically human while he prevents others from being so.
    • 人は他者を人間としてみなすことができなければ、真の人間にはなりえない。
  • A place where every singles one of us can breathe.
    • みんなが同じように生きることができる世界は作ることができる。

取り上げた理由:

肌の色によっておこる差別は、移民国家であるアメリカは今もなお存在している。私たち日本人は、外国に行ったらそういった差別を受けるかもしれないが、日本で生活しているうちは感じることはまずない。そのため、人種問題を身近に感じる生徒は少ないだろう。国際化が広がる日本でも、考える必要がある問題のため、視聴した際、この動画に決めた。

また、“ルール”の必要性も生徒が考え直すことができるに違いない。中学校、高校と生徒は多くのルールの中で生活している。時にはそのルールが息苦しくなる要因につながることもある。しかし、ルールがあるからこそ、私たちは守られていて、生きている。普通に生活できることのありがたみを改めて感じ、恵まれている環境にいることを自覚する必要があると考えた。

Clint Smith: How to raise a black son in America by KM

内容紹介:

話し手であるクリント・スミスは子供の頃、親の言うルールに従う理由がよくわからなかったが、意味がわからなくても従うことが一番だと考えていた。しかし実際、両親は常に世界の現状を理解させながらも、その現実が必然であると思わないように育ててくれていたのだ。彼は好きな教育者であるパウロ・フレイレ氏の発言に影響され、人間性、特に世界で「完全なる人間」という特権を与えられているのは誰なのだろうということについてよく考えるようになった。彼は自分の子供時代を具体的に述べた。両親が「アメリカで黒人の男の子を育てる」際に下した決断が昔は分からなかったが今はきちんと理解できるそうだ。黒人である彼は、親に「助言」という鎧を着せて育てられた。親からの「おまえは白人の友達と同じような行動はできないのだよ」という言葉や、自分がした行動に対してその時父が感じた恐怖を今になって理解できる。黒人が何か特別な行動をとるだけで簡単に目を付けられてしまう世の中で、自分の子供を他の子供より良い子にするためではなく、ただ生きてほしかっただけであったのだ。彼は私たちには恐怖を感じることなくこの世に存在する価値があると強く主張した。

印象的な英語表現:

  • I refuse to accept that we can’t build this world into something new.
    • 新しい世界を構築することはできないという考えは受け付けません。
  • where the value of someone’s life isn’t determined by anything other than the fact that they had lungs
    • ある人の命の価値が息をしていること以外の何かで決められることのない世界

人種差別のない平等な世界を作っていきたいという強い意志が感じ取れる強くたくましい表現である。

取り上げた理由:

まずはじめにスピーチの題がとても気になった。また私は高校の世界史でアメリカ南北の人種差別の歴史について学んだ経験があったのでこの動画を見てみたいと思った。この動画では黒人である話し手のクリント・スミスさんが実体験を元に親から教わった黒人差別を背景とする生き方や、これからこの世の中を変えていかなければならないという強い思いを堂々と、そして熱情的に主張しており、とても強い印象を受けた。だから生徒にも是非視聴してもらいたい。

How movies teach manhood by KM

内容紹介:

幼い子供たちは映画からどんな影響を受け、何を学ぶのだろうか。この動画の話者であるColin Stokesは自分が自分の娘や息子に見せた映画の話を通して、「本当の男らしさ」とは何なのかということを聞き手に問いかけている。5人のうち1人は性的暴行の被害者だと訴えていることから分かるように、現在世界ではジェンダーに関する問題が広まってきている。幼い頃にベクトルテストに合格した映画を見ることで、本当の男らしさを認識し、この問題を解決していくことが出来るのではないかとColin Stokesは言っている。

印象的な英語表現:

  • I think we really have to show them, and model for them, how a real man is someone who trusts his sisters and respects them, and wants to be on their team, and stands up against the real bad guys, who are the men who want to abuse the woman.
    • 真の男性は女性を信頼し尊敬すること、女性とチームを組むこと、女性をいじめる男たちの前に立ち向かう男性であることを、父親が息子の手本となって教えなければなりません。

取り上げた理由:

「映画が男の子に教えること」という題名に興味を持ち、観てみた。すると「映画が男の子に教えること」だけでなく、その男の子の父親や女の子などの他の人にもメッセージを送っていると感じた。今日、世間で話題になっている「ジェンダー」の問題にも繋がっており、考えさせられることが多くあると感じたので、この動画を紹介しようと思った。また、スピーチの最中に出てくる映画の例や、パワーポイントに映る映画のキャラクターが有名なものばかりで、楽しみながらスピーチを聞くことが出来たので、皆が興味を持ちやすいと感じたからこの動画を選んだ。

The joy of surfing in ice-cold water (Chris Burkard) by YK

内容紹介:

演説者であるクリス・バーカードはサーファーの写真を撮るカメラマンだ。彼は初めに私たちにある写真をみせた。それは水の中にいるクリスと、雪山が一緒に写っている写真だった。彼はこの自撮り写真を見るたびに寒気がすると語った。彼はなぜ誰も行きたがらないような場所に行ってまでサーファーの姿をカメラに収めようとするのか。もちろん、彼は私たちよりも寒さに強い体を持っているわけではない。初めは魅力的な観光地でサーファーの写真を撮っていたが、魅力的な土地を旅するほど満足感は減っていく。冒険を始めてもありふれた場所で次第に水の中も外も息苦しくなっていった。良い波を探そうとすればより寒くて人気のない危険な場所になる。だが、そのチャレンジは単調なサーフィンの写真家にとって魅力的なものだった。冷たい水や、危険な環境に不安感や恐怖をずっと感じ続けていたが穏やかなビーチでは得られないものを写真に収めることができた。この経験は彼を虜にした。彼自身が危険な状態にあっても自然と笑顔になってしまうほどだ。彼はその瞬間の苦しみが自分の仕事や写真に価値を生み出していると語った。

印象的な英語表現:

  • but most of all, what I see is just joy.
    • 自分の苦しそうな写真を見ながら、語っている姿をみてとてもかっこいいと思った。

取り上げた理由:

かなえたい夢があるから仕事をやめる、退屈になってしまいがちな写真家の活動で自分から刺激を求めにいく演説者をみてかっこいいと感じたから。危険をかえりみずにいろいろなことに挑戦していく姿は我々にも見習えるところがあると思う。苦しい経験はのちに自分の満足感になったりやりがいに変わっていくと思うから、我々も苦しい経験を恐れずにさまざまなことに挑戦していくべきだと思った。

Dawn Landes’ TED talk: A song for my hero, the women who rowed into a hurricane (Dawn Landes) by MC

内容紹介:

シンガーソングライターのドーン・ランデスが、トリ・マーデン・マクルアの話を語る。トリには夢があった。それは小さなボートを漕いで単独で大西洋を横断するという、今まで成功した人がいない挑戦だった。しかし、その夢は7階建てのビルほどもある大波に飲み込まれる寸前であった。実際のビデオと、語りと、歌で、ランデスは大海原の真ん中で一人ぼっちになったトリの心の奥に思いを馳せる。その後トリが夢に再挑戦をし、成功させたことを語る。

印象的な英語表現:

  • トリが「ほかの女性が自分と同じ挑戦をしようとしている」とトリの雇い主であるモハメド・アリに話した時の、アリの答え: “You don’t want to go through life as the woman who almost rowed across the ocean.”
    • これから死ぬまで 大西洋を横断できなかった女のままでいたくないだろう(関係代名詞、you don’t want toの表現)
  • ドーンの歌の歌詞: “When I was dreaming, I took my body to beautiful places I’d never been.”
    • 夢を見ていた私は 見たこともないような美しい場所へ出かけて行った
      (I was dreamingの表現、I took my bodyの表現、名詞の後置修飾)。

The day I stood up alone (Boniface Mwangi) by OC

内容紹介:

写真家のボニファス・ムワンギは、祖国ケニアでの汚職に抗議したいと願っていた。そこで彼は、人々が多く集まる公の場で、友人と共に立ち上がり、野次を飛ばそうと計画を立てた。しかし、その当日、会場には彼一人しか来なかった。けれども彼は、一人で抗議をした。その結果、真の自分の存在意義が見出せたのだ。彼は「人生には最も重要な日が2度ある。それは、生まれた日と、生まれた理由を見出す日なのだ」と述べた。彼にとってのうまれた理由を見出せた日は、沈黙せずに不正に立ち向かうことが大切なのだと発見した日である。

印象的な英語表現:

  • There are two most powerful days in your life: the day you’re born, and the day you discover why.
    • 人生には最も重要な日が2度ある。それは、生まれた日と、生まれた理由を見出す日なのだ。

この言葉は、彼のように、こう思うような体験をしないと気付けないことだと思った。

取り上げた理由:

このスピーチを聞いて、自分の生まれた意味は何だろうととても考えさせられたから、これを取り上げた。また、自分の殻を破ることで、人生はいくらでも変えることができるということが分かった。私は今、いろいろな壁にぶち当たっているが、少し勇気を出して頑張ってみようと思えた。従って、話の内容としては、少し難しいかもしれないが、ぜひみんなにも聞いてみてほしいと思う。

幸せを買う方法 by OC

内容紹介:

お金で幸せは買えないとよく言われるがそれは間違いである。お金で幸せを買えないと思っている人はお金の使い方が違うのだ。

まずは幸せになれないお金の使い方を考える。宝くじに当たった人を例にあげる。CNNの記事によると、宝くじの当選者は全財産を使い果たし、友人たちにはお金をねだられた。結果、当選前より借金が増え、人間関係は悪化してしまった。当選者は非社交的になっていった。お金は人生、友人関係を壊すだけでなく人を利己的な性格に変えてしまい、自分のためにしか行動しなくなる。お金で幸せを得られないのは、いつも自分のためにというお金の使い方が間違っているからだ。

そこで人々が他の人のためにお金を使うようになったらどうなるのか調べるために、何人かの人にはいつも通り自分のためにお金を使ってもらい、他の何人かの人には自分以外の人のためにお金を使ってもらう実験を行った。そして幸せを感じるのかを調べた。お金は5ドルか20ドルを渡した。その日の夜、参加者に何に使い、幸福感はどうかを尋ねた。結果、他の人に使った人は幸福感が増し、自分のために使った人は変化なしだった。また、金額による影響はなかった。肝心なのは自分のためにではなく誰かのために使ったという事実である。職場やスポーツチームを対象に同様の実験を行ったが、仲間のためにお金を使うことで大きな見返り、利益があること分かった。

また世論調査企業のデータから、慈善活動への寄付と幸福感の関わりを世界規模で調べた。世界中のほぼすべての国で寄付している人は幸福を感じていた。

もしお金で幸せを買えないと思っているならば、それは使い方が間違っているからだ。

印象的な英語表現:

  • You should stop thinking about which product to buy for yourself and try giving some of it to other people instead.
    • 自分のために何を買おうかと考えるのはやめて、そのお金の一部でも誰かのために使ってみてください。

取り上げた理由:

動画のタイトルを見て、幸せがお金で買えるのかと疑問に思ったが、動画を見て他人のためにお金を使うことで幸福感が得られるということに納得したから。また、このスピーチを通して誰かのために行動することで幸福感を得られるということを伝えられると思ったから。

The magic of Fibonacci numbers (Arthur Benjamin) by HC

内容紹介:

なぜ数学を学ぶのか?計算するため、応用するため、そして発想するためであるとアーサー・ベンジャミンはいう。数学とはパターンの科学であり、そこから論理的、批判的、創造的な考え方を学ぶことができる。一方、学校で教える数学は効果的に意欲を高めているとは言えない。数学を勉強するのはなぜか?そう生徒に問いかけてみると、「授業で使うから」とか「テストに出るから」と答えることが多いだろう。でも時々でいいから、「面白くて、美しくて、ワクワクするから数学を学ぶ」という機会がもてたら素敵だろう。そんな機会について、フィボナッチ数列を例として紹介するのがこの動画の内容である。

印象的な英語表現:

  • We spend lots of time learning about calculation, but let’s not forget about application, including, perhaps, the most important application of all, learning how to think.
    • 計算の仕方は長い期間をかけて学びますが、実際に応用することを忘れてはいけません。とりわけ重要なのは考え方を学ぶときに数学を応用することです。
  • Mathematics is not just solving for X, it’s also figuring out why.
    • 数学とはXの解を求めるだけでなく、理由”why”を解明する学問である。

取り上げた理由:

高校で理数科に進学した私に、最初に出されたのがフィボナッチ数列の課題でした。全然わからなくて塾の先生に泣きついた記憶があります。生徒に紹介するという目的も忘れて、ただ懐かしくて動画を見てみたのですが夢中になってしまいました。将来、高校時代の私と同じように数学が苦手な子に会ったとき、この動画を見て自然界にもある数学やその美しさなどを知ってもらい、少しでもその子に数学を楽しんでもらいたいと思います。

Before I die by IK

内容紹介:

私はキャンディー・チャンの「死ぬ前にしたいこと」について紹介する。

まずは、彼女の話の内容についてである。彼女は母とも思えるほど大切な人を亡くして以来、人にとって大切なものとは何かを考えるようになった。その後彼女は、人間は死に近づくときにこそ大切なものに気付くのだと思い、死について深く考えた。そして見捨てられた家を大きな伝言板に改造し、穴埋め式の問いを人々に投げかける。「死ぬ前に私は_したい。」と。この伝言板が、現在人々に大きな影響を与えている。人々は互いの答えを共有し、認め合い、自分を認め直すようになった。これらのことを通し彼女は、「死」とはこれ以上にないほど人々に結束力を与え、人々にとって何が大切かを考えさせてくれるものだと訴えかけている。

私がこの動画を取り上げた理由は二つある。一つは、単に私がタイトルに惹かれたためである。今日問題となっている殺傷事件や大規模災害などによる不意な命の落とし方を除いて、十分な時間があっての死の場合において、人々は何を求めるのかということに私は非常に関心がある。もう一つの理由として、現在の教育現場に活かせるヒントがあると感じたことが挙げられる。生徒のみならず教員の自殺も見られる現在の教育では、他者との情報の共有や公共の場を巻き込んでの活動などの点において見直すべきことが多く見られる。また死についても同様に、道徳の教育にも通ずる話であると私は考える。

最後にこの動画において、最も印象的だった言葉を紹介する。Before I die, I want to be completely myself.つまり、死ぬ前に本当の私になりたい、ということである。先にも述べたように、人間は死が近づいた時に自分が何者なのかを見つめ直す。これまで自分にどれほどの嘘をついても、本当の自分というのを見つけたいと願うようになるようである。そしてそのことが、人生において最も重要なことでもあると私は考える。故に私にはこの言葉が深く印象に残った。

以上が「死ぬ前にしたいこと」の紹介である。

Angela Lee Duckworth: The key to success? Grit by SN

内容紹介:

このスピーチをしているアンジェラ氏は経営コンサルの仕事をやめ、教師になりました。そして彼女は授業を通して勉強ができる人とできない人についての違いについて興味を持ちました。彼女は優等生と劣等生の違いはIQの良し悪しだけではないと考えました。

それを研究するため彼女は心理学者になり、心理学の観点から問題を考えました。そして彼女はある結論を導きました。それは「やり抜く力」です。

ここでいう「やり抜く力」とは、短い期間を一生懸命に取り組むことではなく、何年もの間年月をかけてその夢を実現させることです。この力は学校の成績を左右するだけの狭義的なものではありません。企業や社会に出て活躍、成功する人のカギともなっているとアンジェラ氏は語っています。また子供たちの「やり抜く力」を育てるためには、学習する能力に固定されず努力によって変えられると信じることだと指摘しています。

印象的な英語表現:

  • What I do know is that talent doesn’t make you gritty.
    • 分かっているのは才能とやり抜く力は違うことです。
  • Grit is sticking with your future, day in, day out, not just for the week, not just for the month, but for years, and working really hard to make that future a reality.
    • やり抜く力は明けても暮れても自らの将来にこだわることです。その週だけとかその月だけではなく、何年もの間一生懸命に取組みその夢を実現することです。

取り上げた理由:

はじめ私は何かの成功体験などの話を聞こうとしていて色々探していた時にこのスピーチに出会いました。アンジェラ氏のスピーチは自分の経験などとても現実的で一回聞くと引き込まれてしまいました。また題名にもあるように成功のカギとあって、多くの人が興味を持って聞いてくれると思ったからです。そして何よりアンジェラ氏のスピーチは生徒たちにとても影響力があり、メッセージ性のあるものと思ったからです。

人を惹きつける話し方について by TK

内容紹介:

私はジュリアン・トレジャーの人を惹きつける話し方を選んだ。なぜこの人物の動画を選んだからというと、タイトルに惹かれたからだ。自分は話をすることが苦手なので、彼の言うような話し方には非常に興味があった。

自分が話しているのに誰も聞いていないという経験をしたことがあると思う。それはなぜだろうか。彼は「話者の七つの大罪」ということを述べた。

話者の七つの大罪: Gossip(うわさ)、jugging(批判)、negativity(ネガティブさ)、complaining(不評)、Excuse(言い訳)、embroidery(脚色)・exaggeration(誇張)、dogmatism(独善的になり事実と意見を混同すること)

の七つである。これらは私たちが避けるべきものである。

世界を変えるために立脚すべき4つの礎がある。それらの頭文字をとると「HAIL」になり、熱烈に歓迎し称賛するという意味になる。

  • Hhonesty(正直さ)➡これは真実を話し、率直に明快であること。
  • Aauthenticity(素直さ)➡これはありのままであること。
  • Iintegrity(誠実さ)➡これは有言実行し、信頼されること。
  • Lはlove(愛)➡これはみんなの幸せを願うという意味。

正直さについて話しておくことがある。正直さが大事だからと言って何でも正直であればいいというわけではない。例えば、朝友達に「今日の顔はひどいね」と言うとする。このとき相手は不快に感じるであろう。だから、愛を用いて和らげるのである。言葉をオブラートに包み相手のことを考えることは大事である。

私たちは素晴らしい道具を持っている。すなわち「のど」である。「のど」を道具として活用することで、話す力を高めることができる。まずは、「声域」である。例えば、低い声の政治家は投票を得やすいという説がある。これは声の深さや力強さを権力に結び付けているのである。次は「声色」である。その次は「音律」である。彼は「音律」こそ会話の醍醐味と言っている。単調で変化に乏しい会話は聞く気が起きなくなるように「音律」は重要なのである。これらを自在に使いこなせるようにすることが重要。

印象的な英語表現:

  • The world be a world that does sound and one where understanding.

A promising test for pancreatic cancer … from a teenager (Jack Andraka) by YF

内容紹介:

画期的なすい臓がん検査の方法をティーンエージャーが開発した、というもの。プレゼンターであるジャック・アンドレイカは16歳になる直前にすい臓がんの検査方法を開発した。きっかけは13歳のときにとても親しかった叔父のような人をすい臓がんでなくしたことだった。彼はなぜ死んでしまったのか気になり、自分でインターネットで調べることにした。するとすい臓がんの検査方法はとてもアバウトでありお金がかかるものだということが判明した。その理由は60年前の検査方法をいまも使っていることにあった。しかしそんな効率の悪い検査方法を使いつづけているのにも理由があった。すい臓がんを早期発見するのには大量のタンパク質からごくわずかに存在する兆候を発見しなければならないのだ。ここで「若さ」という一つの武器が役にたつ。専門家であれば無理だと決めつけてしまうような課題に「なんとかできるだろう」という気持ちで取り組みはじめた。彼はインターネットで情報を集め、検査に有効なタンパク質がないか調べはじめた。4000種調べたところでついに一つのタンパク質を発見した。そして研究場所を見つけるため、彼は研究手順などを200人のすい臓がんの研究者におくった。一人の専門家が彼に場を提供してくれることになり、彼はそこで画期的な検査方法をうみだした。

印象的な英語表現:

  • It is a neutral space, where what you look like, age or gender—it doesn’t matter. You could be changing the world.

取り上げた理由:

まず生徒と同じくらいの年の子がこんなにすごい発見をしたことを知ってほしい。そしてインターネットの使い方を改めて考えるいい機会になると思った。ジャック・アンドレイカはインターネットに対して新しい見方したことが発見へとつながったと述べている。またきっかけ、使い方、そして本人の努力次第ではほんとうに世界を変えることができることもあるんだという夢を生徒にはもってほしいと感じたから。

Every kid needs a champion (Rita Pierson) by IM

内容紹介:

「私の人生は学校と共にあります。」と冒頭で語る彼女は父、母、母方の祖父母が教育者で、自分もその道を歩んできた。そのため長年に渡りさまざまな角度から教育改革に目を向ける機会があった。その中には良い改革やイマイチなものもあったが、議論に上がらず見落とされていることの一つが「人と人との繋がり、人間関係の価値と重要性」だと彼女は語る。それは、自身の現場での経験から感じるものであった。長年母を見習ってきた彼女は、母の葬儀で母の遺してくれた揺るぎない人間関係に触れて涙を流した。より多くの人間関係を築くうえで、全員を好きになるのは不可能だが、大事なのはそれを生徒に悟られないことである。生徒のことを見捨てず、つながりのすばらしさを理解し、子供の力を最大限発揮させる大人が彼らの味方になってやることが必要だ。それは大変なことであるが、我々は教育者であり、貢献するために生まれてきたので、不可能ではない、と述べている。

印象的な英語表現:

  • How powerful would our world be if we had kids who were not afraid to take risks, who were not afraid to think, and who had a champion?
    • もし子供たちがリスクを恐れず、考えることを恐れず、強い味方を持つようになったら、この世はどれほど力強くなることだろう。

取り上げた理由:

学校教育の場で、人と人との繋がり、人間関係の価値と重要性が見落とされがちだが、それはとても大切なことであると彼女のスピーチを聞いて感じたから。

5 ways to kill your dreams by SM

内容紹介:

「どのようにして夢を叶えるか」「夢を叶える五つの方法」ではなく「夢をだめにする五つの方法」と題し、ありがちな五つの話がいかに自分を夢から遠ざけているのかを語ります。

「一晩の成功を信じること」…一夜の成功に思えるものも、実はこれまでの積み重ねの結果である。つまり成し遂げてきたことの集大成である。

「誰かが答えを持っていると信じること」…自分の人生を決めるのは自分である。誰も他人の人生に対する決定権はもっていないし、自分自身がどうしたいかが大切である。

「成長が確実になった時そこに居座り続けること」…成功がわかったら、さらなる高みを目指して進んでいくべきである。立ち止まる暇などない。

「失敗を他人のせいにすること」…完璧な人材を見つけることが出来ないかもしれない、景気が悪く売れないかもしれない、しかし、失敗の責任は自分にもあるということ。自分の夢に自分自身でしっかりと責任を持つべきである。

「大切なのは夢そのものであると信じること」…人生は結果がすべてではない。人生とは旅である。もちろん結果を楽しむことも大切であるが、その過程が何よりも大切。いいことは喜べばいいし、悪いことはいい学習だったと受け止めるべき。

さてこれが五つのコツです。「大丈夫、これで夢を台無しにできます。」

印象的な英語表現:

  • If you have dreams, it’s your responsibility to make them happen.
    • 夢があるなら、その夢を実現させるのは自分の責任である。

取り上げた理由:

はじめは、よくある「夢を叶える~」系とは真逆のタイトルで、つかみがうまいなあと思って選びました。しかし、彼女の言いたいことは、いかに夢をダメにするかではなく、それを排除し、いかに夢を叶えるか、でした。

夢を叶えるには、自分の力でコツコツと、常に高みを目指して一歩一歩進んでいくことが大切であるというメッセージに心を打たれました。こんな風に人を惹きつけるトーク力を私も身につけたいと思いました。

Five ways how not to follow your dreams (Bel Pesce) by AR

内容紹介:

誰もが成功を収めたいこの世の中。しかし実際は成功するのはその一握りだけ。このスピーチでは夢を叶えられない5つの方法を直接的には述べている…

しかし、本当に筆者が伝えたいのは夢を叶えられない方法なのか…? 

夢を叶えられない5つの方法

  1. Believe in overnight success.

(短期間で成功できる人なんていない!)

  1. Believe someone else has the answers for you

(人生は自分で選択していけ!)

  1. Decide to settle when growth is guaranteed

(何時までも貪欲であれ!)

  1. Believe the fault is someone else’s

(自分の夢に責任を持て!)

  1. Believe that the only things that matter are the dreams themselves

(結果に至るまでの一歩一歩を楽しんでいけ!)

➡Believe me, if you do that, you will destroy your dreams

(あなたがもし自身の夢を台無しにしたいなら、私を信じて)

君たちは今どんな夢を持っているだろう?今明確な夢を持っている人もいるだろうし、持っていない人もいずれは持つだろう。しかし、ただ夢を持っているだけの状態ではいてほしくない。その状態は夢というよりかは単なる希望だ。夢というのは、希望から始まる。しかし、そこから努力して、足掻いて、つらい思いをしてやっと手に入れるものだ。叶えるのは、そう簡単じゃない。しかし人生は一度きり。夢を持ったならそいつ目指して頑張ってもらいたい。

My daughter, Malala by MY

内容紹介:

男女間の差別を取り上げた話で、話者の実体験を軸としている。主に発展途上国などでは、今もなお男女間の差別がのこっている。

夫婦の間に生まれた子が女の子であれば、その誕生を親からも喜ばれなかったり、13歳を過ぎると、男性の付き添いなしに外を出歩けなかったりと、日本では考えられない例がいくつもある。そんな環境の中で、話者が辛い現実と受け止めるのは、自分が若い時に経験した苦しみや、好まれない伝統を我が子たちに継承していくことであると話者は述べる。

そう考えた話者は、娘のMalalaに上に述べたような生活はさせないと決心し、それを行動に移す。父親から自由を与えられ育ったMalalaはのびのびと成長し、父親の自慢の娘へと成長する。

印象的な英語表現:

  • I did not clip her wings, and that’s all.
    • 私は娘の「翼」を切り取らなかった、それだけだ。

取り上げた理由:

この言葉は話者が周りの人にどうしてMalalaのような素晴らしい人間が育ったのかと尋ねられた時に言った言葉だ。

この一文こそ話者が私たちに最も伝えたいことだと思ったから選んだ。

上に述べたとおり、悪い伝統が次の世代に受け継がれていく中で、話者はその伝統を破り、決して娘の自由に生きる権利を奪わなかった。何が正しいのかを自分で考え、それを見極める。そしてその考えを実行する勇気を持つことが、これから先生きていく中で大切なことだと思ったから。

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